調査や実験の研究計画を立てる時、まず最初の関門は
被験者収集の検討をつけることではないでしょうか。
いくら良い研究計画ができても、
被験者を収集する算段が立てられないなら、何も前へ進むことができません。
回収率が高くて、一番効率が良いのは、
指導教官が自身の講義の後で、配布回収してくれるという方法。
これは回収時期や回収数の目安もつきやすく、確実性が高いので、かなり良いケースです。
しかしながら、研究の内容によっては、大学生以外の被験者も必要になることもあるでしょう。
そういうとき、知人のツテを頼ってという方法も、
いわゆるスノーボール方式という方法で、考えられるわけですが、質的研究なら必要数は集められるでしょうが、
100を超える被験者数が求められる量的研究になると限界があるかもしれません。
最近ではSNSを使って、被験者の募集をかけるという方も時たまみられます。
この方法は、指導教官や所属の研究科によっては認められないこともあるので、
事前に確認が必要です。
コロナ禍の影響もあって、リアルは紙ベースの質問紙を配布できないという制限もあって、
最近ではGoogleフォームというGoogleが提供するアンケートの書式などを活用し、サクッと集められる方も増えてきました。
しかしながらすべてがそのようなフォームで対応できるとは限らず、例えば、、全国や地域限定で、なんらかの施設等を対象にアンケートをお願いする場合などは、郵送で調査用紙を配布して、返送をお願いして回収するという方法をとらざるを得ない時もあります。
このような場合は指導教官からのお願いの一筆やご連絡があれば、回収率は上がりますが、いわゆる飛び込みで配布する場合は、回収率は今まで
平均して20%程度でした。
これでも、回収率としては良い数字と言われています。
言い換えれば、予定している回答数の5倍以上を胚珠しないといけないという計算になります。
今までで是が非でもという必死の努力を感じたのは、学食て友人と手分けして、アンケートを取りまくってきた人がおられました。
テーマが、大学生にとって興味深かったこともありますが、ほぼ三日で、150ほどのデータを集めるという快挙でした。
その他には謝礼を弾む、という手で、集められた方もおられます。
一時間ほどの認知心理実験の被験者募集で、20-30名の被験者集める必要があった際に、協力者には終了後、お菓子に、生協の500円のプリペイドカードをお渡しるつということを友人通じて告知されたところ、あっという間に集まりました。
被験者が集まらないと、せっかくの研究計画も計画倒れ。
反対に言えば、
集まる被験者の目論見を立てて、それに合わせて実験計画を考えるというのも、現実的な一つの方法だと思います。
これから研究計画を立てられる方は、被験者集めの具体的な方法と可能性にも留意しながら進められてくださいね。