投稿論文のサポートをさせていただいていて感じたこと。
もちろん投稿しようかと考える方々なので、ご研究の経験は3年以上です。
投稿論文のアクセプトのを取るポイントのひとつは、
限られた文字数の中で、いかに効果的に研究内容をまとめるかにあります。
あたりまえやんということですが。
これの最も基本的なところである、
研究の文脈をスムーズに流れさせる
というところで、引っかかられている方が案外多いです。
例えば、先の節で書いた内容をまた繰り返しているとか、シンプルに進められるところをなぜこんなにひねくりまわしてしまっているのかとか。
投稿論文ではまず一緒に書かれた文章を読み進めらながら検討するのですが、
読んでいくうちにすっきりとしていないところは「ん?!」
と引っかかるわけで、文章は上手に書かれているので何に引っかかるのかはすぐには把握できません。
それでそのあたりを何回か読んで、あ、ここだ!と気づきます。
文章のうまさでカモフラージュされているものの、やはり文脈が流れていない。
指摘したら、その方も納得されるところがほとんどで、
「なぜ、こんな風に書いてしまったのだろう?」
と自分でも不思議に思われます。
論文を書きながら何回も推敲するわけですが、そのうち、
目が慣れてしまって、文脈の不自然さに気づかないのだと思います。
私も何回かその御研究についてディスカッションしてきて、内容自体には慣れてしまっているので、気づきはしたものの、
まったくの第三者が読めばもっと不自然にすぐに感じられる、あるいは論理性の問題にすぐに気づかれるかもしれません。
論文を書く段階で、同僚や友人など
第三者に一度読んでもらって、感想を聞く
というのも、論理的な論文を書く上で有効な手段だと思います。