今の時期、多くの方がデータ分析を終えて、論文執筆、特に考察部分に取り組んでいるかと思います。
統計分析を行った結果、
仮説通りの有意な結果が得られなかった…
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
パニックになってしまうこともあるかもしれませんが、
それも一つの結果です。
重要なのは、冷静にその結果を受け止め、
「なぜ仮説通りの結果が得られなかったのか」を考えること。これが「考察」です。
仮説が実証されるかどうかは論文全体に大きな影響を与えますが、
仮説に関連する小さな結果が予測通りにいかないこともよくあります。
多くの方は「ただの付随結果」として流してしまいがちですが、
そこにこそ重要な学びがあります。
以前、ある発表会で、付随する結果をスルーされた発表がありましたが、聴衆にいた有名な教授が指摘しました。
「小さなことにも目を向け、なぜそうなったかを考えることが、今後の研究者としての質を左右する」と。
私はその言葉に深く感銘を受けました。
予測から外れた結果には、思いもよらない発見が隠れているかもしれません。
がっかりせず、またスルーせず、
なぜそのような結果になったのかを改めて考える姿勢を大切にしてください。