大学院入試の提出用書類の一つに
研究計画の提出を求めているところが多いです
仮に提出要綱で書かれていなくとも、当然ながら面接のときの鉄板質問である
「大学院でどのような研究したいのか。」
の延長上に研究計画の内容が確かめられますので、自分自身の理解のためにもまとめておかなければなりません。
さて、では晴れて入学して、入試当初に考えていた研究計画が、修論を書く際にそのまま実行されるかについて、今日は記事に書きたいと思います。
あくまでも、私共の受講生の方々のケースによりますが、
……数はカウントしたことはないですが、大学院入試のための研究計画書のサポートのケース数は累計すると3000以上はあると思います……
全くそのままで継続されることはほとんどありません。
まず、半分以上が、ひょっとしたら三分の二以上が
異なる研究計画へとシフトしている印象です。
研究計画が未熟であって研究として完成させるには無理があったり、
実際に研究に対するご指導が入ったときに、研究計画の理解が自分なりに進んで、
元の研究計画の発展形として進化したり、
指導教官のご研究の一端としての研究計画や教官ご自身の興味関心のあるテーマでの研究計画など、
指導教官の何らかの意図で研究内容の変更指示があったりなど、
研究計画が変わる理由はケースバイケースです。
全く異なるテーマでの研究になることもありますし
おおよその領域はそのままに
方向性を変えた研究内容になるばあいなどがあります。
ほとんど修正の指示がなくそのまま続行の場合は、
研究計画の完成度が高くそのまま進めても問題がないか、
指導教官の方針として特に
指導しないという放任主義の場合か、
結構両極に分かれているように思います。
後者の場合は難儀です。
そうだとわかったら早めに先輩や、研究室の外部の指導者、例えば、将来的に副査になるかもしれない教官や他研究科の研究者などにコンタクトをとって、
できるだけ早い時期にご意見を伺う機会を得るなど、それに対する行動を起こした方がよいでしょう。
四月に入ったら、用意していた研究計画でそのまま研究を進めれると思っていたら、
思ってもいなかった方向に自分のコントロールを外れて進んでいくかもしれません。
その場合どのように進めていくかはケースバイケースで、また機会をあらためて記事にしますが、とりあえず、四月から大学院に進学される方は、上述したような可能性ががあると言うことを知っておくと、ちょっと気持ちに余裕を持てるのではないかなと思います。
今日の記事がどなたかのご参考になれば幸いです。