朝夕の冷え込みがだんだん厳しくなってきました。
もう冬はすぐそこ、という感じですね。
今日は、毎年この時期にお問い合わせでよくある質問
「残り1カ月余りです。もう修論・卒論の提出は間に合わないでしょうか?」
についてお答えしたいと思います。
【「できるだろうという甘いとらえ方」は論文の質にも反映される】
当たり前のことなのですが、Case By Caseです。
ただこれまでのサポートではっきり言えることは、「甘いとらえ方をしている人」は、必ず落とされています。
再三書いてきていますが、「落とされる」というのは提出を「認めてもらえない」ということです(少なくとも私たちのサポートしたケースでは)。
〇とりあえず、「そのあたり」で集めてきたデータで作り上げて表層的な浅い計画デザイン
適当に簡単に手に入れるところから思い付きで集めてきた資料で作った張りぼての研究デザインは結果も考察もペラペラになります。
何よりも、序論と方法を読んだ時点ですぐわかります。
〇「考察ぐらいすぐに書けますよね。そんなに難しくないですよね。」という甘いとらえ方
論文は作文や感想文ではありません。
推敲に推敲を重ねても、完成が不可能にかんじるようなそんな呻吟の作業です。
適当に字面と文字数だけを合わせたような内容は、詰めが甘いのは当然ながら、最低限の条件もクリアしていない穴だらけの場合が多いです。
〇ほとんど指導教官とやり取りせず、提出の間際で「これを提出します。」とメール添付で論文を送る
論文云々以前に、一般常識、礼儀を欠いていると思われてもしかたありません。
実際、12月に入って突然送ってくる論文は一切指導しないと明言する先生もおられますし、これまでにも1月初旬に公式提出の論文を12月末に指導教官に送って、「送られた論文をすべて読む時間が取れないので責任が持てない。6か月伸ばして下さい。」と言われた方もおられます。
完成論文(=大枠でもよいので取りえず全部かけている論文)は、12月初旬までには指導教官に最低でも低湿したいところです。
〇コピー&ペーストだらけの論文
これは正直読んだらほぼわかります。色々な文体のニュアンスが混在していたり、突然流暢な学術表現になったり、取ってつけたようにある部分だけ詳細であったり・・・
これも以前書きましたが、大学院・大学で数年前から剽窃・コピー&ペーストに非常に厳しくなりました。
検出するソフトも導入されているところが多く、教授陣がその使い方の講習を受けないといけないところもあります。
これがあると致命的です。
またときを改めて書きますが、論文代行業者に依頼した論文を提出した人がその論文にコピー&ペーストが多く、全書き直しになったケースも耳に入っています。
【あともう残り1カ月余り→「たった1カ月余り」を論文一色生活に染める】
と、厳しいことを書いてきましたが、その一方で真摯に取り組めば、間に合わないことはありません。
実際、11月から書き始めた人を筆頭に、11月にインタビュー調査を行った人、1週間で被験者の収取から調査・分析を行った人、さらなる文献収集を行って資料を加えてテーマを掘り下げて完成させた人などのつわものもこれまで多くおられました(と言って、間際にやることを推奨しているわけではなく、もっと早くから計画的に取り掛かっておくのが良いですが‥・)
ただ、言えることはどの方も、論文提出までの残された時間をを論文執筆一本にかけられたことです。
ご本人の理由だけでなく、それ以外の理由でこの時期に集中せざるを得ない状況になってしまい、正直、半分泣きながらやってる方もおられました。
でも見方を変えれば、
たった1カ月とちょっとの集中です。
長い人生の中でのたったの1カ月ほど。
提出した後は、 やり終えたという達成感と自分にできたという自信が、次のステップへの大きな糧になることでしょう。
今、もう間に合わないかもしれないと、しょんぼりしている人は、しょんぼりしている時間があったら、どうぞ、最後まであきらめず走り切る方へ考え方をシフトされてください。
ん?なんだか、体育会系みたいなノリで書いてしまいました。
とにかく、がむしゃらに頑張ってくださいね。
今日の記事がどなたかの参考になれば幸いです。
【効果研究はシンプルそうに見えて難しい】
ある教授法についての効果研究を行うテーマについて、先日、セッションを行いました。
内容はその調査の条件の統制と検証したい効果を最もうまく抽出できるようにするための留意点についてのディスカッションです。
効果を純粋に検討するためには操作する条件以外はできるだけ統制されていることが必須となります。
また効果研究は効果が得られることを実証するためにセンシティブな条件を検証し、積み重ねていかなければなりません。
どのような状況で実施するか、どのよう案対象でその方法を行うか、どのような形式でデータを集める等々、できるだけ隙のないように詰めを行っていく必要があります。これがなかなか難しい。
シンプル(わかりやすい)なためか、効果研究をしたいという方が割と多いのですが、なかなか曲者です
w(゚o゚)w・・・
【研究デザインが活用できる先行研究の検索】
こういう場合、同じような研究デザインで行われた先行研究を参照すると非常に勉強になります。
まずはざっくりと自分の考えている方法を書き出してみて、頭の中のアイデアを可視化する。
なんのたたき台もない状態でやみくもに「話しているだけ」では、時間ばかりかかって、効率よくプロセスを進めることができません。
で、書き出してみて、それでいいのかどうかを自分なりに検討するため、同じような研究デザインの先行研究の方法を当てはめてみます。
このような先行研究の検索を課題として受講生の方にしていただくと「同じ研究が見つからなかったんです。」とうお返事が時たまあります。
しかし、内容が同じ研究である必要はなく、研究デザインが同じであるものを探せばよいのです。
全く別の領域でも参考になるものは少なからずあるはずです。
で、その研究デザインと自分の書き出した方法を比べてみると、面白いように「穴」が見つかることが多々あります。
言われてみたらそうだとわかるのに、なんでこれに気が回らなかったんだろうかと。
ちょっとした間違い探しや、かくれんぼごっこのような感じですね。
先日のセッションでは、検索で提示した先行研究が期待以上にうまく当てはまって、二人で侃々諤々盛り上がりました(笑)。
当初、スケジュールのタイトさに不安があったものの、フィールドはすでに確保されていたので、この時に完成された「方法」ですぐに調査にかかられ、今は収集したデータの整理と分析段階です。
先行研究を精読する理由はその領域での主要な理論の流れや最新の研究を抑えるなど「問題と背景」を書くにあたって必須の作業だからなのは言うまでもありませんが、このように研究デザインの参照として活用できる先行研究を検討するというのも急がば回れの効率的な方法なのでぜひ覚えておいてくださいね。
今年の夏は、色々とサポートご依頼をいただき、バタバタとして、ブログをずーーーーっと、書けなかった・・・と反省の弁です。
【7月末に提出期限、そしてその後・・・・・・】
夏は、というか、7月末ぐらいに、修士論文を6か月伸ばされた方の提出締め切りがあります。
大体7月20日前後が多い。
修論提出を6カ月延ばした場合のよくある状況について、今日は少し書いておきたいと思います。
学年度末の場合は一斉に提出となるので、公聴会や公聴会後の加筆訂正の再提出の期日などを教授陣側としても設定しやすいですが、夏提出になると、通常一人、二人といった少数になるので、わりと、スケジューリングがあいまいで、何となく主査や副査の予定が優先されて、日程が決定される場合が多いです、
時には提出の1週間後に口頭試問で、その3日後に公聴会といった、超ハイスピードを要求されることもあります。
また、提出後、非公式の試問の繰り返しや、メールのやり取りなどで、修正加筆の指導が入る場合がほとんどですが、学年末の場合ほど明確な期限の意識がないので(学年末だと、最長でも3月でしょうか)、書き直しが延々と続く感があるケースもあります。
もちろん、提出前にも指導は入るわけですが、提出後は副査の先生も本格的に関わってこられることが多く、主査の先生も提出前よりも指導の真剣度が上がるように思います。これは、1月提出でも同じですが、1月提出だとお正月も終わって、先生も学生も落ち着いて集中できる。
しかし、7月提出になるとすぐに夏休みになりお盆になりと、なんだか学業以外の日常生活が入り込んできて、1月提出ほどはなかなか集中して取り組むことができないような印象です。
【6か月延長期間中に求められること・・・エッ?】
なぜ提出を6か月先にするか。
これにはそれぞれの理由があると思います。
間に合わなかった方。
納得のいく内容に仕上げるために妥協したくなかった方など。
後者の方の場合は目的が明確なので横においておいて、問題は前者の場合。
六か月伸ばしたから余裕ができたかというとこれがなかなか厳しい。
就職活動との並行作業になる場合はなおさらです。
何らかの理由で計画が遅れている場合が多く、結局は取り組まなければいけない濃さは同じかそれ以上かと思います。
「それ以上」というのは、期間を延ばした分、よりよくしようと新たな内容を検討したり、場合によっては指導教官の方から新たな課題の付加を求められることもあります。
それから、意外と多く延長された方から聞く話は、7月に入ろうとするころに、結局あともう6っカ月延ばしてもさほど変わらないから、3月終了にしてはどうかと指導教官から打診があったという話です。
もうそれをすると伸ばし癖(?)がついてしまうので絶対にダメ!と私はお伝えしますが、最終判断は受講生の方にお任せしています(今まで伸ばした方はいませんが・・)
なんか、厳しい話を今日は書いてしまったようですね。
ちょうど、そんなこんなの状況が終わってほっと一息したところだったので、私的にホットな話題として書きました。
今日の記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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ある方法が効果があることを検証したい
実践の場で何らかのトレーニングや教育の指導にかかわってこられた社会人大学院生のかたが、よく希望として取り上げられる研究に効果研究があります。
ある訓練や学習スタイル、テキストなどを一定期間,被験者に試して、その効果があるかどうかを検証する研究です。
ほとんどの場合、その方法なり教材なりは効果があるという「確信」をもって研究計画に入られるわけですが、その方法は「絶対に」効果がある、という妄想は研究の一歩としても、いざ、研究計画を立てるときには、主観的な「確信」はちょっと横においておかねばなりません。
実験群と統制群を比較してその効果を検証…効果研究(比較実験・対照実験)
一つのグループに条件を加えてBefore & Afterを検証するという方法もありますが、通常は、二つ、またはそれ以上の群を比較するという方法をとります。いわゆる統制群と実験群(対象群)をつくって条件の差によって結果の異同やその関係を検証して、何らかの一般法則(正直、ここまで行けばBEST!)を推測していきます。
形としてはわかりやすい研究方法ですが、絶対効果があるという思い込みからか、統制の甘い方が多く見受けられます。きっちりと統制しないと、「雑音」がはいって本当にその条件の違いが結果に影響したのかどうかわからなくなります。例えば、年齢や性別の統制は誰でも思いつくところですが、そういった「現在」の統制だけでなく、過去においてその方法なりテキストなりを使用したことあるかないかのチェックなど「過去」の統制にも留意する必要があります。
効果があるという仮説を先行研究から導く
それと効果があるという「確信」が往々にして。ご自身の経験から「のみ」で持たれる方が多い。アイデアの原点としてご自身の経験からの推測は重要ですが、研究に昇華するためには、先行研究の延長上にその仮説を成り立たたせて、論じていかねばなりません。また、先行研究を吟味するプロセスで、その研究領域での重要論文はどれなのかも押さえていかねばなりません。
確認できる効果を得ることは結構難しい
最後にちょっと厳しいことを言うと、卒業論文や修士論文の場合、時間の制約もあるため、効果を上げるに十分な期間を設けることが難しく、そのせいもあって、華々しい効果が確認されたということはまず稀です。
正直、あっちを切り取りこっちを切り取り、統計を色々駆使して、何らかの効果があったことを「探していく」、場合が多いです。
一見シンプルで分かりやすそうな研究方法ですが、意外にも難しい。
このタイプの研究を考えられている方は、条件をしっかり統制し、先行研究からその効果が論理的に導かれることを抑え、できるだけ早く準備に取り掛かられて、余裕をもって望まれてくださいね。
【卒論・修論の個人指導トライアルセッション50%オフ応援企画!】
1年の後半スタートに向けて、卒業論文・修士論文の後半ダッシュ企画です!
ゴールデンウィークで浮かれていたのもつかの間、1年の半分が過ぎて・・ 少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
ですね・・・。
今回の企画は、後半ダッシュを力強くサポート!
トライアルセッション50%オフの応援企画です。
研究計画段階の人、研究でサインはできたけど今一つ自信がない人、先行研究の検索に埋もれている人などなど、それぞれの人の必要とするサポート を個別指導で丁寧に突破口を見つけていきます。
トライアルセッション50%オフは今年度は6月のみ。どうぞ、ご活用ください。
修論・博論・投稿論文の個人指導トライアルセッション :6000円(通常12000円)
1セッション=90分 (スカイプ、または電話)
卒業論文の個人指導トライアルセッション :4000円(通常8000円)
1セッション=60分 (スカイプ、または電話)
【京都・東京:直接個人指導トライアルセッション企画!】
好評をいただいている直接個人指導を期間限定でトライアルセッションとして割引企画で応援します。
東京・京都での直接対面個人指導は卒論、修論などの論文作成から、大学院入試や進学の相談、研究計画の検討、質的・量的研究の分析検討など、研究に関する全面的なサポートを行っています。資料を机にいっぱいいっぱい広げて一緒に検討したり、インターネット、パソコン、モニターを使う環境の中で、文献検索や情報収集をしたり、リアルタイムで研究のプロセスを一緒に歩むことが可能です。
東京・京都での直接対面個人指導
2時間 18000円(通常30000円)
6月末日までのお申込・ご入金の企画です。
*いずれの企画もお申込み日より1週間以内のご受講となります。
*いずれも消費税は別途となります。
*お申し込みが一定数に達しましたら、期日前でも終了いたしますので、ご了承ください。
先日、東京セッションの受講生の方から無事、倫理委員会に研究計画書を提出してもいい許可が指導教官から出ましたと、連絡を受けました。
調査や実験をするとき、まずは倫理委員会の許可が下りないと何も始まりません。
その意味で、できるだけ早く提出できる形にまとめていくわけですが、それを期限と考え、提出までの一里塚と捉えて、その課題をクリアする目的意識を持って進めていくと効率が良いです。
この方は、アイデアはあるもののどのように研究という形に昇華して行けばいいかわからない、ということで、まずはテーマを考えるところからスタートしました。
いつも皆さんにお話しすることですが、最初から、「研究する」と構えてしまうと、思考が硬くなってしまうので、思いつくところを書き出すところから始めるのが得策です。
オンライン個人指導、直接個人指導にかかわらず、セッションでは、いろいろなアイデアや問題意識を語っていただき、それを文字化して、考えられる理論や方法を私の方からサジェストし、拡散している道筋を絞り込んでいくところから入っていきます。
そして、見つかった先行研究を一緒に読み込んだり、データが取れるフィールドを確認して、現実的な方法を模索したりしながら、一歩一歩一緒に歩んでいくイメージですね。
当然、セッション時間ないだけでなく、ご自身で行っていただく課題も方向性を示して提示し、次回セッションまでに何らかのまとめをしていただいたり、先行研究の収集をしていただいたり、場合によっては、指導教官とのディスカッション時に確認していただく事項を提示したりします。
前述した受講生の方も二回生の3月に来られて若干焦りは感じられたものの、着実に進められて、おそらく5月中に倫理委員会の許可を得て、それまでの間に質問紙の体裁の完成、「問題と背景」の草稿の着手に入られ、オンタイムのスケジュールに修正できた感があります。
テーマを考えるとき、頭でばかり考えていてもなかなかまとまらない。
まずはあとランダムに考えを文字化して、そこから、方向を見出していくという過程を進められてくださいね。
*******青山ミーティングルームではお天気の良い日に富士山が見えます。
ディスカッションで煮詰まった時、遠くにきれいな景色が見えると、頭の中がお掃除されてクリアになるのを感じます。
先日、とってもきれいだったのでお写真をパチリ!

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