気分的に秒読み段階にあるといった進捗状況の方のセッションが今終わりました。
明日の夜までにあまたの作業を宿題として出しました。
提出できれば、おそらく、ムーンサークル始まって以来の最短提出となりそうです。
不可能と思えば不可能になる。
可能と思えば可能になる。
後者にかけたいと思います。
ちょっと頭が重くなったチューリップの頑張っている様子に、よし、何が何でもサポートするぞという意気込みをもらいました。
修士論文や博士論文を提出したのち口頭試問が行われます。
システムは大学院によっていろいろで、即本番のところもありますし、ゼミで練習を重ねるところもあります。
博士論文の場合は、非公式の口頭試問が数回行われて、完成と教授陣に認められてから公開口頭試問になるところが多いです。
この場合は、色々な形で学校外にもオープンしてアナウンスされることがほとんどで、興味のある方、同じ研究分野の方、旧知の友人や、全大学の指導教官など、たくさんの方が来られます。
中には修士論文でこういう形式をとられる大学院もあります。
ここまでオープンでないにしても、修士論文でも基本的に学内の方、少なくとも同じ研究科の方にはアナウンスされますので、教授と発表学生だけでなく、他の学生や後輩が聞きに来る場合もあります。
とにかく、そんなこんなで、たくさんの人の前で集大成を発表するわけですから、大変緊張します。
質疑応答もこたえなければなりません。
修論・博論、特に大学院からはじめて研究をして修論を書く方は、口頭試問があることをイメージして、それを念頭に置いて、論文に望むと、気合も入るのではないかと思います。
ご自身の大学院の最終発表がどのような形式なのか、早い段階で確かめられておいてくださいね。
また、できれば1回生のうちに「先輩方の口頭試問に参加させていただき、その空気を知っておくことも大事かと思います。
今日の記事がどなたかのご参考になれば幸いです。
インタビュー調査やアンケート調査のサポートをさせていただいているとき、結果と考察の区別が判然としない論文を書かれる方が少なからずあります。
時として、「論文が書けました、これで投稿しようと思います。」と持ってこられた論文が、「え???、結果しか書いてないですよ~???考察がないですよ~???」といって、驚く場合もあります。
あるいは、先行研究を読んだとき、「考察がなく結果しか書いてなくて、これで良いものなんでしょうか?」といった質問を受けることがあります。
確かに、論文を読んでいると結果と考察を交えて書いているのかなぁと思うものも散見されるのですが、基本の基として結果と考察は別物ですから、きっちりと分けて区別して書かねばなりません。
投稿論文を例にしてみると、投稿先から要求されるレベルはいろいろありますが、いわゆるアクセプトのハードルが高い学術雑誌の原著論文を例にみてみると、一般的なインタビュー調査やアンケート調査の手法を用いた論文は、明確に結果と考察を区別して書いています。
例えば、MGTAの手法を使って、カテゴライズして概念図を書いても、あくまでもそれは分析の結果を示した段階で、そこ(結果)から何が読み取れるかを俯瞰的にみて考察を書かねばなりません。
考察の内容もだらだらと書くのではなく、いくつかのポイントを結果から抽出して。論点を絞って考察することが求められます。
このように書いていると、あたりまえやろ、と思われる方も多いかと思いますが、実際、特に初学の方において、結果を書くところで精魂尽き果て、これだけ苦労して書いたからこれが考察だと幻覚にとらわれるたかのごとく・・・指摘されるまで、考察を書いていないことに気づかれない方がおられます。
話は少しずれますが、こういった場合、最初のリサーチクエスチョンがしっかりできていない方が多いような印象です。
インタビュー調査やアンケート調査をされている方は、結果と考察を書くという当たり前のことに、今一度留意されてくださいね。
朝夕の冷え込みがだんだん厳しくなってきました。
もう冬はすぐそこ、という感じですね。
今日は、毎年この時期にお問い合わせでよくある質問
「残り1カ月余りです。もう修論・卒論の提出は間に合わないでしょうか?」
についてお答えしたいと思います。
【「できるだろうという甘いとらえ方」は論文の質にも反映される】
当たり前のことなのですが、Case By Caseです。
ただこれまでのサポートではっきり言えることは、「甘いとらえ方をしている人」は、必ず落とされています。
再三書いてきていますが、「落とされる」というのは提出を「認めてもらえない」ということです(少なくとも私たちのサポートしたケースでは)。
〇とりあえず、「そのあたり」で集めてきたデータで作り上げて表層的な浅い計画デザイン
適当に簡単に手に入れるところから思い付きで集めてきた資料で作った張りぼての研究デザインは結果も考察もペラペラになります。
何よりも、序論と方法を読んだ時点ですぐわかります。
〇「考察ぐらいすぐに書けますよね。そんなに難しくないですよね。」という甘いとらえ方
論文は作文や感想文ではありません。
推敲に推敲を重ねても、完成が不可能にかんじるようなそんな呻吟の作業です。
適当に字面と文字数だけを合わせたような内容は、詰めが甘いのは当然ながら、最低限の条件もクリアしていない穴だらけの場合が多いです。
〇ほとんど指導教官とやり取りせず、提出の間際で「これを提出します。」とメール添付で論文を送る
論文云々以前に、一般常識、礼儀を欠いていると思われてもしかたありません。
実際、12月に入って突然送ってくる論文は一切指導しないと明言する先生もおられますし、これまでにも1月初旬に公式提出の論文を12月末に指導教官に送って、「送られた論文をすべて読む時間が取れないので責任が持てない。6か月伸ばして下さい。」と言われた方もおられます。
完成論文(=大枠でもよいので取りえず全部かけている論文)は、12月初旬までには指導教官に最低でも低湿したいところです。
〇コピー&ペーストだらけの論文
これは正直読んだらほぼわかります。色々な文体のニュアンスが混在していたり、突然流暢な学術表現になったり、取ってつけたようにある部分だけ詳細であったり・・・
これも以前書きましたが、大学院・大学で数年前から剽窃・コピー&ペーストに非常に厳しくなりました。
検出するソフトも導入されているところが多く、教授陣がその使い方の講習を受けないといけないところもあります。
これがあると致命的です。
またときを改めて書きますが、論文代行業者に依頼した論文を提出した人がその論文にコピー&ペーストが多く、全書き直しになったケースも耳に入っています。
【あともう残り1カ月余り→「たった1カ月余り」を論文一色生活に染める】
と、厳しいことを書いてきましたが、その一方で真摯に取り組めば、間に合わないことはありません。
実際、11月から書き始めた人を筆頭に、11月にインタビュー調査を行った人、1週間で被験者の収取から調査・分析を行った人、さらなる文献収集を行って資料を加えてテーマを掘り下げて完成させた人などのつわものもこれまで多くおられました(と言って、間際にやることを推奨しているわけではなく、もっと早くから計画的に取り掛かっておくのが良いですが‥・)
ただ、言えることはどの方も、論文提出までの残された時間をを論文執筆一本にかけられたことです。
ご本人の理由だけでなく、それ以外の理由でこの時期に集中せざるを得ない状況になってしまい、正直、半分泣きながらやってる方もおられました。
でも見方を変えれば、
たった1カ月とちょっとの集中です。
長い人生の中でのたったの1カ月ほど。
提出した後は、 やり終えたという達成感と自分にできたという自信が、次のステップへの大きな糧になることでしょう。
今、もう間に合わないかもしれないと、しょんぼりしている人は、しょんぼりしている時間があったら、どうぞ、最後まであきらめず走り切る方へ考え方をシフトされてください。
ん?なんだか、体育会系みたいなノリで書いてしまいました。
とにかく、がむしゃらに頑張ってくださいね。
今日の記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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