永らく社会人大学院生のサポートをさせていただいてると大学院を修了されてからも、引き続きサポートを承っているケースがあります。
一番多いのは、
引き続き研究職に就かれて、研究のディスカッションの場としてのサポートのご利用ですが、
その一方で、
学ばれたことをビジネスとして開花させる方向へ進まれた方から継続のサポートを承るケースもあります。
具体的には、
広告の文章や、ホームページの文章、自己紹介文などのちょっと学術バージョンな文章執筆のサポートや、今後の進路相談やサロン経営についての相談のサポートなどです。
最近、そう言ったサポートの一つとして、
書籍の執筆のサポートを承る機会がありました。
医学部の大学院に行かれて、学位を取得されたのち、ヨガのサロンを開かれた方ですが、ヨガのサロンは今ブームで、たくさんの方が開かれているらしく、
その中で差別化して営業するために、学位取得を前面に出したいと。
余談ですが、一般的に大学の医学部はお医者さんを目指す方が学ばれるところ、いわば医師免許取得にために学ぶところですが、医学部の大学院は、お医者さんになり人ばかりではありません。
言い換えれば、
医学部卒業でなくとも医学部の大学院への進学は可能で、その延長上に医学博士の学位の取得も可能です。
医学部の大学院を出ても、医師免許の国家試験を受ける受験資格は取れないですが(多分)、医学修士や医学博士は修得できます。
話は戻って、この方は、
医学部大学院修了の肩書きを他のサロンとの差別化のために、書籍出版という形で、広報していこうと考えられました。
一昔前は、自費出版は当然のことながら商業出版でも1000部単位で著者が買取らないといけないと言った、多額の費用が掛かりましたが、今はそのような費用をかけすに、オンデマンドで、注文があったときだけ印刷するというスタイルが可能です。
以前、別の方で、お医者様の書籍出版のお手伝いをしたときもやがり出版はオンデマンドでした。
印刷は、数がまとまると一冊あたりの単価が安くなりますが、10冊ぐらいからでもおよそ2000~3000円ぐらいで印刷できるらしく、電子出版になるとこの費用もかかりません。
その代わり、書式やデザイン、アレンジは自分で考えないといけませんが、書籍での儲けが主たる目的でないので、たとえばイラストレーターで、自由自在にアレンジや挿絵を入れたり、表紙のデザインもまったく自分好みでデザイン可能です。
いざ出版と作成に入ると、やはりよいものを作りたいといういい意味での欲が出てきて、特に時期の制限がなければ半年から1年はかかることが多いです。
しかしながら、いわゆる「創造」、クリエイティブな作業なので、文章の内容のみならず、デザインやアレンジなど、作成していくプロセスを共に楽しんでいる感があり、完成したときは本当に嬉しく思います。
大学院進学を目指される方の一定数はこのように終了後、自分個人の何らかのオフィスやサロンの開業を目指されているようですね。
話があちこち飛んでしまいました。
大学院修了という肩書は、学術的な専門性を、例えば書籍出版として前面に出すしてビジネスを展開するなど、
視点を変えると色々な可能性を開かせてくれるものだなぁと、このようなサポートをしていながら思う次第です。