以前にも書きましたが、サポートさせていただいていて、よくあるのが、
「先行研究がありませんでした。」
「先行研究が見るかりませんでした。」
というお返事。
そして、なぜこの研究に意義があるのかを論文に書く際に
「これまで、・・・についての研究がなされておらず、検証することとした。」
といった文面。
まず、
①これまで研究されていなかったから研究したというのは説得力が乏しい
です。
それから、よほどその研究に精通していて、これまであらゆる角度から研究をした人でない限り、
②先行研究ないということは、まずありえません。
先行研究の意味をおそらく間違ってとらえられているのではないかと思われ、
今一度言いますが
先行研究というのはまったく同じ研究ということではありません。
「まったく」でなく、「ぴったり」な研究であることもほとんどなく、
むしろ研究テーマの周辺の先行研究から掘り起こしていく必要があります。
また、周辺領域の先行研究の確認も必要です。
例えば、教育学であったならば、社会学や心理学の領域の先行研究も検索して確認するということ。
先日、投稿論文の査読が返ってきたところでサポート依頼があり、
査読者から上述したような指摘があって、実際に先行研究を探してみるとあまた出てきて、びっくりしたので、今日の記事を今一度書こうと思いました。
幸い方法論と理論枠組みがしっかりしていたので、Rejectにはなりませんでしたが、危ないところでした。
皆様も気を付けられてくださいね。