一度修士論文を不合格になって昨年度の夏に提出された方々、あるいは今年度に提出された方々のなかで、最初の年の提出に落ちられた要因の一つが、
「合格基準を見くびっていた」
ということがあります。
「うちの大学(大学院)は、ゆるゆるだから、適当に出したら大丈夫と思ってた」
「先輩の論文を読んで、これで通るのかと思ってたのに。先輩のと私のとは大して変わらないのに、なぜ私が落とされたかわからない」
「一人のインタビューで通った人がいるから、三人インタビューすれば大丈夫と思った」
という話などなど。
そして、今もちらほら聞いたりします。
なにをもって「ゆるゆる」と判断したのか、先輩の論文が本当に大したことなかったのか、それはわかりませんが、
まず自分勝手に合格基準が低いと判断して
その低い基準をクリアすればよいという発想は
甘いと言わざるを得ません。
実は先輩の論文にはきらりと光るものがあったのかもしれないですし、
そもそも、評価される教官によって評価基準も異なるでしょうし、
また、主査と副査の組み合わせによってもよくも悪くも相乗効果(?)で変わることもあるでしょう。
インタビューの人数にしても一人でもそれが貴重な一人かもしれないですし、
そもそも事例研究なら一人はあり得ます。
単に、うわべだけ見て、自分で合格基準を想定するのは危険。
そもそもそれ以前に適当な低いレベルでいいわというスタンスでなく、
せっかく書くのですから
自分のベストを尽くして書いていくよう心掛けるべきだと私は思います。
結果はその先についてきます。