先ほどよく質問があり、ブログ記事でも読まれることが多い論文の
「しんきせい」について書こうと思います。
と、ブログを書き出してみて、「しんきせい」が自動変換で
「新奇性」と変換されていて、ふと
「新規性」との違いを一度押さえておいた方がよいのかなと思い、それについて書くことにしました。
英語で書くとその違いが分かりやすいですね。
「新奇性」は「Novelty」。
ニュアンス的に以前には存在しなかった、全く新しい理論や発見が強調される概念です。
それに対して「新規性」は「Originality」
日本語でも使いますね。論文には
オリジナリティが大切と。
何かについて独自の視点や論点などを強調して、
ニュアンス的に他の論文とは明確に異なることが強調される概念です。
わかりやすく言えば
世紀の大発見みたいな論文は新奇性のある研究で、
先行研究とは異なる、言い換えれば
すでにある論文とは異なる点がある論文が新規性のある研究と言えます。
修論・卒論レベルでは求められるのは新規性=オリジナリティ。
もちろん新奇性もあればすごいですが、それは横においといて。
これまで多くの方のサポートをさせていただいて、
アイデアの段階で新規性=オリジナリティに大きな風呂敷を引いて構えてしまうと最初につまづいてしまう方が多いように思います。
先ほども書きましたように「他の論文とは明確に異なることが強調」するためには
まず他の論文=先行研究を読み込まなければなりません。
それを土台としてオリジナリティを出さないと、
単なるアイデアどまりに終わってしまう。
具体的にどうすればよいか、ちょっと次に思うところを書いてみますね。