前回に引き続き。添削サポートをお引き受けできない事例について。
博士論文は最終の公聴会に至るまで、通常は何回かの非公式の公聴会(ちょっと変な表現)が繰り返されます。
そこで色々と、指摘が出て、それに合わせて加筆修正していかねばなりません。
過去に、
「この論文の新奇性が感じられない。新奇性のある内容について書き直すように」といった指示が、主査や副査の先生方から出されたそうで、その「新奇性」について加筆してほしいという添削依頼。
これは、まず投稿論文の査読が返ってきた場合と一緒で執筆者考えて、加筆修正するべき内容です。
洗練化のためのディスカッションは良いですが、他者に書き直しを依頼するのは、代行になります。
それと、そもそも「新奇性」がないということは、根本的に全体を考え直さなければいけない本質的な問題の指摘です。
それを「添削で加筆修正」できると考えるのは、その時点で、甘いと思うのですね。
そんなに簡単な問題ではありません。
おそらく私たちがサポートするとするならば、内容も当然ながら構成から考え直したり、新たな宣告研究を追加して別の視点や論点を入れたり、場合によっては追加データを加えることも考える、そういったことをディスカッションする個人セッションを重ねると思います。
いつもになくちょっと厳しい言い方になってしまいましたが、たまにはよいですかね。
よろしくご理解くださいね。