先日、東京の対面個人指導で、4時間ぶっ通しで、
修論論文作成のプロセスを進めた時のホワイトボードをアップしながら説明していきたいと思います。
この方は、観察記録のデータを多く収集できている状況であったものの、
目的や先行研究の検討がまだ充分でなかあったため、
とりためたデータからベクトルを反対に向けて、目的や先行研究を精読していこうということになりました。
まずは、取られているデータを拝見して、
どのような研究視点が抽出できるかを一緒に検討していきました。
様々なポイントは自由に考えられるものの、
後々の考察や先行研究とのつながりを意識して、ピックアップしていかねばなりません。
データを取っておられた時は何となく取っていたということでしたが、そこには何らかの意図があったはず。
それを説明していただきながら、
一緒に、データを精査して抽出できる点をホワイトボードの板書していきました。
こうして可視化することで、漠然ともやもやとしていたものがはっきりと形を成してくるのをいつも面白く思います。
インタビュー調査であれ、アンケート調査であれ、データだけ先に集めてしまった、どうしようと悩んでいる方は、まずはそのデータをぐっとにらんで、
どのような研究視点が抽出できるか、文字で書き出してみてくださいね。
可視化することで、漠然としていた思索が究極的に意識に明確に上がって、整理できるようになります。