信頼できる論文というのは、結論にいたる論拠、すなわち信頼できるデータの証拠を示して、論理的に筋を通して書かれている論文です。
論拠が示されていない論文は、ひとところデータの偽造云々で問題になった研究が話題になりましたが、ただのひとり言となります。
また、適確にを述べて信頼性があがれば、評価基準の有効性についても評価があがります。
説明すると単純で簡単なようにきこえますが、思ったよりも緻密な照明が必要とされ、案外、ここ でミスをする人が多いのが実情です。
留意していただきたい点について、以下にまとめました。
・追試によって同様の結果が確認可能であること:
論文ではどのような方法で行ったか、明確に記載することが必要です。その一つの理由は、その結果が他の研究者によって同じ方法で得られることが必要であるからです。
・実験条件やデータの精度、誤差の程度についての言及があること:
数量的なデータ結果では、実験条件やデータの精度、およびは誤差のについて詳細に記載することが求められます。
・自分の研究結果と先 行研究の研究結果の区分が明確であること:
どこが自分の結果や考察で、どこがこれまでに得られた知見なのか、その区別が明確でないと信頼性はないと考えられます。
・参照文献に適切な評価がなされていること:
参照する先行研究や文献の内容を偏りなく評価して、論理的に結論へとつなげていることが重要です。
場合によっては、生データや方法の開示が求められることもあり、研究課程の記録は適切に保持しておかなければなりません。
重要なポイントが客観的に明示できなかったり、公開できないような資料を用いたりしていることも 認められません。
信頼性のない論文はひとり言と同じです。注意されてくださいね。