2024年度も多くの方々の論文作成をお手伝いさせていただきました。
最後まで熱心に取り組まれた皆様は
全員見事に合格を勝ち取り、無事に修了を迎えることができましたことを、心より嬉しく思います。
修士課程の方々の地道な積み上げ
2023年度から今年度の春ごろにかけてサポートを言依頼いただいた方々は、アイデア段階の研究計画を基礎から少しずつ形を作り上げられ、春から夏にかけてデータを収集し、ゼミでの質疑応答や指導教官からのフィードバックをこまめに反映しつつ、論文を執筆し、見事に完成まで漕ぎつけられました。
最初は漠然とした構想しかなかった方も、先行研究のレビューや統制条件の設定などを着実に積み上げてこられた成果だと思います。
短期間での集中サポート
なかには、論文提出まで2~3か月を切ったタイミングでサポート依頼をいただき、ほぼ超特急のスケジュールで進められた方もいらっしゃいました。
限られた時間のなかで入念かつ高頻度のコミュニケーションを重ね、一丸となって取り組んだ結果、質の高い論文を仕上げられたことは本当に素晴らしいことでした。
12月20日以降にやっとデータ収集と分析に着手された方も数名おられましたが、指導教官から好評価をいただく論文を作成でき、大きな達成感を得られたようです。
真摯な姿勢がもたらす成果
このように、研究に真摯に向き合い、着実にステップを踏む方々は、必ずといっていいほど興味深い論文をまとめあげ、合格・修了を果たしておられます。
合格の一報を受け取るたびに、私自身もほっと胸をなでおろすと同時に、共に努力してきたプロセスを思い出し、感慨深い気持ちになります。
やむを得ずサポートをお断りしたケースについて
【焦りによる“暴走”は成果を遠ざけます】
一方で、限られた時間と条件のなかで十分な連携がかなわず、やむを得ずサポートを中断・お断りせざるを得なかった事例もありました。
たとえば、12月にご依頼をいただき、同月末には大枠を整える必要があるという非常に厳しいスケジュールの方がいらっしゃいました。
こちらからのアドバイスを活かしていただく前に、指導教官とのゼミ直前で独自に内容を変更されたり、その時々で多方面から意見を取り入れた結果、研究の方向性が収束ではなく拡大してしまい、最終的には指導教官から厳しい評価を受けてからのサポートを求められたりといったことが度重なるケースでした。
こうした状況では計画の大幅な軌道修正が必要となり、提出まで3週間を切った段階で暴走が収まりそうになく、時間的にも対応が困難と判断し、誠に残念ながらサポートを終了させていただきました。
【自らの研究を“他責”で進めても成果は生まれません】
また、12月半ば以降にご依頼くださった方で、12月20日以降に複数のインタビューを実施する予定の質的研究を進めようとされていたケースもあります。
これまでにも同様の短期集中型のサポートで合格に至られた方は少なくありませんでしたが、今回のケースでは、こちらからのサポート内容や空き日程に関するご連絡に返信をいただけない一方で、「本日予約をしていたはず」とのお申し出や、まだ正式なお見積もりを差し上げていない段階で「当初と金額が違う」などのご主張が相次ぎました。
結果として、提出締切が1月10日と迫るなか、実質2週間を切ったスケジュールで論文を完成させるのは難しいと判断し、お断りせざるを得ませんでした。
その後、お断りから2カ月以上経過した3月に入り、クレームのようなご連絡が届いたようですが、スパム防止措置により詳細は確認できておりません。
研究をスムーズに進めるためには、日頃の密なコミュニケーションと方針共有が欠かせません。
そして、なにより研究者自身が主体的に取り組む姿勢こそが成果を支えます。
一方的に責任を転嫁する姿勢では、限られた時間のなかで求められる水準の研究を完成させるのは困難であることを、改めて痛感いたしました。
振り返意総括
この一年を振り返ると、研究を真摯に取り組まれた皆様が、しっかりと合格を勝ち取って卒業される姿を間近で拝見できたことは、大きな喜びでした。
一方で、さまざまな事情から思うように進行できず、サポートを継続できなかった方々もいらっしゃいます。
今後はより円滑なコミュニケーションの方法を探りながら、一人でも多くの方のお力になれるよう努めてまいります。
これから研究にチャレンジする方にとっては、最初の計画づくりやデータ収集から執筆まで、乗り越えるべきハードルが多いかもしれません。
しかし、「研究に真摯に向き合い、一歩ずつ進める」姿勢さえあれば、必ず充実した成果を得られると実感しています。
今後も皆様の学びや探究のプロセスを、精一杯サポートさせていただければ幸いです。