基本的に、多くの大学院ではある程度の体裁が整っていれば合格になる場合が多いように思います。
もちろん、トップレベルの大学院になると質は当然ながら要求されますが。。・
今日は合格と不合格のボーダーラインで、
内容の質以外に影響していると私が思うところの要因を、
これまでの15年の経験からつらつら、いくつかの記事に分けて書いてみたいと思います。
一番多いケースは、
指導教官との関係性です。
相性と言いますか・・・。
意味もなく嫌われてしまう場合もあるようです。
何が何でもきつく当たられる。
同じような進捗で質なのに、自分だけにきつい。
中には、メンタルをやられてしまう人もおられます。
もう、あきらめて退学される方もおられます。
心折れそうになるのは重々わかります。
しかしながら、せっかく志をもって入学したのに。
意を決して、入学したのに。
仕事の都合、家族の都合、経済的な都合の
諸々に対処する算段を調整して入学したのに・・・
ここはひとつ忍の一文字で頑張りたいところ。
まずはコミュニケーションをもつ。
は?!、それが無理なんだけど・・・
という声が聞こえてそうですが、、難しく考えず、
一方通行でも良いので、とりあえず、
進捗状況を報告する・・・・
面と向かってはハードルが高いでしょうから、
メールがいいですね。
ちょっと嫌味な言い方ですが証拠も残ります。
その時に、注意したいのは、関係性がこじれている場合は、
「コメントをお願いします。」とか
「ご指導を宜しくお願いします。」とかいった、
向こうに何らかのレスポンスを求めない。
まぁ言い方を変えれば、
そもそもそういうことを期待しない。。。という延長上で、レスポンスを求めない。
場合によっては、その内容が面白ければ、研究として興味を持たれて、突然、指導が始まることもあります。
何らかのレスがあれば、それに対して対応できる=コミュニケーションをとることもできます。
究極「送ってくるな」と言われても、
それはレスだから、それをきっかけにでは、
「たびたび送ってすみません。
では、ある程度内容がまとまった段階になったら
ご報告させていただければ幸いです。」
とか、とにかくコミュニケーションをつなぐ。。。
しかしながら、向こうに無理強いはしない。
学校と言えども人付き合いの方策は活きます。
今日は指導教官とのコミュニケーションについて書いていますが、
研究室の先輩や後輩、同僚との関係も、研究だけでなく、
対人関係の適応能力が、結構大切です。
そのうち、研究の内容に興味をもたれるかもしれません。
何度もコンタクトをとるうち、
親近感が増して悪い関係性が氷解する可能性もあります。
実際、今まで、
コンタクトをとることで関係性が改善(100%と言えないまでも)していく例がいくつかありました。
私たちの個人指導では、研究の内容だけでなく、
受講生の方の指導教官の性格特性を見て、
それぞれに応じたより良いコミュニケ―ションを
一緒に模索していくということも結構重要な要点です。
やはりやる気が大切ですから。
メンタルをやられていては前に進みません。
時々、セッションを持ちながら
カウンセリングやコーチングをしているなぁと思うことが多々あります。
それぐらい、大学院での人間関係ってセンシティブな問題のように感じます。
大学一回生の段階からこのようなことに気を付けていっていくことがベストですが、
二回生になっても、あるいはもう提出直前になっても、遅くはありません。
最後までくらいついていく。
あきらめないことが肝心かなめです。