先日来、ある受講生の方の倫理委員会の審査が、修正後のGOサインとなったので、ゴールデンウィークの前の4月中にインタビュー調査(半構造化面接)を終えるべく、
今、インタビューガイドを一緒に作成しています。
インタビューガイドは、簡単に言えば
インタビューの台本
と考えればわかりやすいですが、これをしっかり作っておくかどうかが、
この後の分析、考察をどれだけ高められるかの鍵となります。
インタビィーガイドの作成のプロセスにおいて、修論の内容に含めるかどうかは別にして、
およその仮説と予測をにらみつつ、
また、分析テーマの予測もたてつつ、練っていくことが重要です。
しかしながら、ここで得てして、やってしまうミスが、自分が欲しい回答へと
恣意的に誘導するような質問を作ってしまうこと。
そのような質問が誘導質問になるかは、一口には言えませんが、一番わかりやすい恣意的な誘導は、
良いか悪いかという価値基準を二者択一で聞く質問 。
いわゆる閉じた質問で、かつ、いずれかの答えが好ましいような印象操作をしてしまうような質問です。
まず、そもそも基本の基として、インタビューガイドの主たる質問は開かれた質問でないといけません。
それから、蛇足ながら、もちろん、インタビュアーは答えた人の回答を、否定も肯定もしてはいけない、
あくまでもニュートラルでないといけません。
しかしながら、上述した明確な恣意的質問は別として、やはり明らかに検証したいことはあるわけで、インタビューガイド作成のプロセスにおいて、場合によっては、これは恣意的かな???違うかな????と、悩んでしまう時も多々あろうかと思います。
そこの判断はケースバイケースではありますが、その質問を聞くことによって
内容を掘り下げれるかどうかが、一つの判断の基準になると考えるとわかりやすいです。。
具体的には、分析の対象となるMainの質問を立てて、
それを掘り下げる質問項目として「Sub」の質問を作る発想を持つと恣意的な質問内容を排除する問題を打開しやすい。
インタビューガイドを作成する初期の検討中の段階は、この「Sub」をとりあえず、思いつくだけ書いてみて、
最後に意味の重なっているところ、それから恣意的であるかどうかの判断を整理していくととっかかりやすいように思います。
なかなかこれは時間がかかる作業であり、また、それが普通です。
およそ4月中にインタビューを始める、できれば取り終わるのが、私的にはオンタイムのように思います。
しかしながら、バタバタと慌てずに、一歩ずつ積み重ねられてくださいね。