修士論文の完成度が低いと自覚がある場合、
あるいは、指導教官から明確に完成度の低さを指摘されている場合、
口頭試問でどのように挽回を図ればよいかについて今日は記事に書きたいと思います。
口頭試問の段階で論文とその要旨は提出しているので
すでに内容や論理性、文字数の不足等のネガティブポイントは当然ながら変更できなません。
ですから、提出した論文の内容に沿って
いかに合理的に説明できるかが
挽回できるか否かのポイントになる。
例えば、統計の解釈ミスや、見方を変えて仮説が部分的にも実証されたなど、提出してからもよくよく熟考して、
訂正点に気が付いたといったアプローチはとりあえずシンプルな挽回ポイントでしょう。
あるいはその他、
このような論理で書くべきだったとか、
このような方法も行ってみるべきだったとか、
修論で不足していた、
あるいは間違っていた点に気づいたという事を
最大限にアピールしてみるといったことも有効なポイントとして考えられます。
しかしながら、これは苦肉の策。
こういったポイントを述べることで、通ることもあろうかとは思いますが、
厳しく合否を評価される大学院では到底通らないと思います。
つまり挽回ポイントがどの程度通用するか否かはケースバイケース。
もっとも望まれることは、当たり前だけども修論を書く前に先行研究を読み込み、目的を設定し、仮説を推測し、その目的に合わせた方法を設定し、といった
研究計画の時点で十分に全体像を構築しておくことが良い、という事は言うまでもありません。