2月に入ると、来年度に大学院に入学される方、あるいは来年度に修論・卒論を完成させなければならない方から、ポツポツと研究計画のサポートについての問い合わせが入り始めます。
多くの方が言われることは、
「何からすればよいのか皆目検討がつかない。」
「論文というものを書いたことがなく、進め方がわからない。」
「自分で少し進めかけたけれども、これで良いのかどうか不安。」
など、など。
最初から、「研究する!!!」、と構えてしまうと何も進まないことが多いです。
まずは
思っているところ、
考えているところ、
興味関心のあるところ、
といった
頭の中のアイデアを可視化する作業からはじめてみましょう。
個人的には私は、0から考えるときフリーハンドで書きます。
文字の大きさもバラバラ、気分に応じて、まるで囲ったり矢印を引いたり。
他人から見たら一見書きなぐりですが、
自分的にはその時々に考えた意味がその「書きなぐり」を見ることで、
一目瞭然に入ってきます。
実際に手を動かして物を考えるというのは、認知科学的にも利にかなっています。
手書きの文字にするか、電子ファイルでテキストとして書きだすか、
それは好みの問題で各々書きやすい方法で書かれればよいですが、
大切なことはあくまでも
メモを書き出すという事。
この段階で、
きれいに整えて書く、といったことを考える必要は全くありません。
研究が進むにしたがって主観は排除されなければいけないけれども、
最初にテーマを絞り込んでいく段階では
柔軟に思考をめぐらせてみる。
主観的なアイデアをまず羅列 、可視化することは
考えをまとめていくのに効果的であるのみならず、
本当に自分の興味関心がどこにあるのか、何なのかを確認する意味でも重要です。
1年以上にわたって、論文執筆という作業と向き合わなければならないわけですから、
興味関心がなければ辛い!です。
いつも言うことですが最初が肝心。
急がば回れの精神で進められてくださいね。