昨年(2021年度)もまた、多くの方々の個人指導、添削等のサポートをさせていただきました。
毎年受講生の方が多くなるにつれ、色々なケースが増えて、残念ながら途中でお断りせざるを得ない方々もちらほらありますが、そういう方々を除いて、今年もまた全員が期日までに提出し、今はオンライン指導で個別に口頭試問の練習をしているところです。
去年の特徴は何よりもコロナの影響!の一言に尽きます。
影響を大きくまとめると次の2つ。
➀資料収集に大きな制約があったこと。
コロナのせいで、図書館や資料館などで資料収集、閲覧をすることに制限があり、これによって研究に困難をもたらされました。
OPACなど家で検索エンジンを使って閲覧できるシステムを持っている大学はまだよかったのですが、そ
うでない場合は、図書館の閉鎖などで、十分な先行研究が集められず、大変苦労された方が多かったです。
また、史学など、史料を必要とされる研究をされている方々には、致命的と言えるぐらい、研究に限界がありました。
閲覧できても、手で触れられずに、館員の方がページをめくって閲覧させていただく、といったケースまであったほどです。
そのため二次資料に頼らないといけない研究も多々見られました。
ただ指導教官の方々はコロナ禍の元でのそのような限界を重々承知をしておられ、
論文にコロナ禍での影響で研究に限界があったことを明記しておくようにという指示を出される場合が多かったです。
②リアルなゼミがほとんどなく、オンラインでのゼミが主体となって
研究室内での人とのつながりが希薄になったこと。
オンライン指導になっても御指導内容にはさほど影響はなかったと推測されますが、先生とのつながりだけでなく、
特に同級生や先輩とのつながりが希薄になって、フランクにディスカッションしたり、教えてもらったりする機会がほとんどなかったことがこと特徴の2つ目として挙げられます。
研究に関するディスカッションはもちろんのこと、ちょっとしたことを先輩に教えてもらったり、事務手続きや論文書式などの
情報などの共有に限界があり、
例年になく孤独に頑張らねばならない状況の人が多かったです。
オミクロン株で第六波が懸念される昨今、
今年の大学での研究環境も去年と同様になる可能性があります。
去年の状況を参考にしていただく、そういうことが起こってもバタバタしないように
色々制約のかかる研究環境になることに気持ちの準備を整えておくことは必要かなと思います。
何か、固い書き様になりましたね(笑)。
まぁ、人生、色々な波に致し方なく乗らねばならないときがあります。
上手に、波を乗り越えて、ともに頑張ってまいりましょう。