新学期も始まって、ゼミでは卒論や修論の進捗状況を発表されている方も多いかと思います。
時々誤解をされている方がいるのですが、「進捗状況」は「研究計画」を発表するのではありません。
おそらく最初はこういうことがしたいという
アイデアを研究に乗せていく方向性を固めていく状況にあろうかと思われ、
そのプロセスが進捗状況そのものです。
ですから、
今の段階で目的や方法を報告することが期待されているのではなく、
例えば、
参考になる先行研究にどのようなものがあって何が参考になるのか、
先行研究はどの様にカテゴライズできるか、
調査対象に考えている
語句や概念の定義は何か、
など。
この場合の定義とは、辞書に載っている定義では不十分で、おそらく色々な研究者が彼らの研究の中で
独自の定義をしているものと思われ、その定義をとりあえず収集して、
どの定義が自分がこれからやろうとする研究にしっくりくるかなどを考えてみる
ことなどが進捗として報告できる作業です。
研究だからと言って
一足飛びに難しいことが求められているのではなく
地道にコツコツと積み上げていく地味な作業が必要と、
まずは、考えてくださいね。