新学期が始まり、卒論や修論の計画に向けて一歩を踏み出されている方も多いかと思います。
指導教官のご指導でよくある形式は、
ゼミで進捗状況をは発表し、指導教官やゼミの参加者からフィードバックをいただいて、
それを研究の洗練化の活かしていくという方法です。
ここで初学の方がつまづきやすいのは、
研究計画の全体、つまり完成版を発表しないといけないという思い込み。
1回目や2回目の発表から、目的や調査・実験内容が定まることはまずありません。
まずは自分が今考えている
アイデアを書き出しつつ、
その方向にそった
先行研究の読み込みおこなうこと。
先行研究の読み込みも、
最初からこれ!という的を得た先行研究がみつかることはまずありません。
「先行研究が”ない”のだけども、どうすればよいか」、
という質問を良く受けますが、これはまず自分のやろうとする研究が、
その学問領域でどの部分に属するのかが絞り込めてないことに起因するように思います。
具体的にいえば、これに興味がある、
という「これ」の言葉にとらわれ過ぎて、
主観的に焦点づけられて、探せない、
と同時に「これ」が一般論過ぎて
研究としてのキーワードに絞り込めていない、という印象です。
とにかく、研究するからと
研究の全体像を無理をして作るという
「形」から入るのはあまりに非効率的です。
記事に繰り返し書いていることですが、
まずは先行研究の読み込みから地道に始めてくださいね。