修士論文・卒業論文の個人指導を行っていると受講生の方から
「論文は何を対象に評価されますか?」とか
「良い論文の評価基準は何ですか?」
という質問を受けることがあります。
合格と不合格を分ける基準は何かという事を気にされての質問ですが、
およそ「構成」と「内容」の2つの側面かなと思います。
そこで今日は「構成」について。
まず、構成のおさらいですが、基本の基としてまず
「先行研究の外観も含めた研究の背景」、
そしてそこから導き出される
「目的」、
この2つが明確に述べられていること、
これは必須です。
よくある失敗は、調査や実験、分析といった論文で実際に行う事ばかりに目がいってしまい、この背景と目的の叙述がおろそかになること。
正攻法でいえば、「背景」があって、ゆえに「目的」が導かれて、ゆえにその目的を達成するために、何らかの「方法」で「調査や実験、検証」を行うという順番ですが、正直なところ、とりあえず、何をするか=「調査や実験、検証」が先に決まることも多々あります。
仮にそうであってもとにかく「背景」と「目的」が明確に書かれていることは必須です。
ここがいい加減な方が結構多い。
まず、これを肝に銘じてくださいね。