今年度も多くの受講生の方が質的研究に取り組まれました。
MGTAやGTA、KJ法、内容分析(狭義)など。
質的研究はともすれば主観的な分析になってしまうので
客観性を上げるためにそれぞれに厳格に決まった方法論があります。
一言でいえば、
内容をカテゴライズしていくことなのですが、とりあえず分類したらいいでしょうというノリで、やってしまって暗礁に乗り上げる方が多いです。
良く内容分析のテンプレートはないですかと言われるのですが、いわゆるエクセルの表のテンプレートならいくらでもあります。
しかし、そのテンプレートへと分類していく作業が重要で、
例えば、分類名の妥当性や、
分類から余ったデータがあればそれは
理論的に飽和していないので
もう一度戻って分類をやり直すなど、イメージされている以上に大変な作業です。
よく「適当に分類したらいいんじゃないですか」という方がおられたりしますが、それはとんでもない。
量的研究=統計分析ができないから「簡単な」質的研究へという考え方は全く持って正しくありません。