10月も半ばとなり、今年も残すところ3ヶ月を切りました。
駆け込みサポート増えてくる時期です。
データが集まったものの考察が行き詰っている、とか、
目的が何であるのか自分でわからなくなった、とか、
中間発表後に大幅な方向の転換を指導教官から指示された、とか、
今から新たなデータを追加しなければいけない、とか、
まだ全然進んでいなく、どこから取り掛かればいいかわからない、とか
状況は様々です。
大体、この時期に暗礁に乗り上げられている方々に考えられる方策はについて今日からしばらく書いていきたいと思います。
まず今日は、今手元にあるデータの見直しで打開する方策。
ここまでされてきたことをできるだけ活かす方向で、まずは取られているデータがあれば
分析を見直すことが一つの手だと思います。
異なる分析のアプローチの仕方を変えてみる。
例えば、単に相関だけでなく、クタスター分析でタイプに分類して、その特徴を検証する。
多くの場合、
修士論文では相関以上の統計が必須
とされますので、そういった場合もこの方法は有効です。
反対にクラスター分析をしたけれども、出てきたクラスターの特徴の相違をうまく説明できないなら、クラスターを作り上げたデータで因子分析をやり直して
相関を取って一つ一つの特性の関係を見る
ということも考えられるでしょう。
あるいは、
共分散をして、因果関係を見てみる。
研究としては興味深い因果関係が出たほうが良いのですが、
修論の場合は、共分散のような高度な分析まで行ったことが評価される場合も多く、そういう意味でもやってみる価値はあります。
その他に、インタビュー調査であれば、
内容分析でカテゴライズする基準の軸を変えて、もう一度カテゴライズから見直してみるとか、
事例研究では、
焦点を当てるポイントを絞るとか、
可能であれば事例を増やして比較検討してみるとか。
焦らず、急がば回れで考えてみると打開策が見えてきます。
最後まであきらめず頑張ってくださいね。