三条大橋のふもとの弥次喜多さんもコロナ警戒中。
マスクを着けてもらっています。
良く色々な分野の論文のサポートができますね、と言われることがあるのですが、実は、およそどの分野でもよくつかわれる形式があって、私はまずはそれに基づいて考えます。
それはIMRAD形式。
文章校正のスタイルの一つです。
アルファベットでそのまま読む人もいますし、「イムラッド」と読む人もいます。
知っている人には何をいまさらという話なのでスルーしていただいて、論文をどう書けばよいかわからないという人は、まずはこの形式を頭に入れて書き始めることをお勧めします。
構成の枠として
Introduction、
Methods、
Results、
Discussion
の4つの部分からなるという考え方で、章立ての基本の基の字と言えます。
導入、
方法、
結果、
考察
ですね。
これを基本の枠として、
Introduction(導入)では依拠する理論的枠組みを説明したり、
それも含めて先行研究を説明したりと中の節を構成していきます。
Methods(方法)は一般的には淡々と書いていけばいいので、一番簡単なところ。
とりあえず一番先に書いて、「良しかけたぞ!と」と勢いをつけてもいいですね。
Results(結果)もどのような方法をとったかによって
お作法や形式はありますが、それにさえ乗っ取れば淡々と書けばいいので書きやすいところ。
ただし、得られた結果をすべて載せるのではなくて、論じたいことを端的に説得力を持って書くために
注意深く選択はしなければなりません。
Discussion(考察)は要。
論文のメイン、本体のところ。
個々が一番難しい。とりあえずどんなことが言えるのか、
箇条書きで書いてみるのもお勧めです。
それから、Introduction(導入)で述べた理論や、当然、目的、仮説とかみ合っていなければなりません。
一つ一つの内容と方向性は個々によって異なりますが、一般的に共通した形式としてIMRAD形式を覚えておくとよろしいかと思いますので参考にしてくださいね。
修士論文のサポートで時たま聞く言葉・・・
「うちの大学院のレベルはそれほど高くないんです。」
「修論の合格ラインはゆるいです。」
本当にそうですか???
そしてこういったことを言われるほとんどの人は
残念ながら一度修士論文で不合格になった方です。
そもそも何をもって緩いと判断されているか・・・疑問です。
ある場合は、一人のインタビューだけで書かれているからと、
しかし該当の論文は非常に重要な方へコンタクトを取ってインタビューされていたり、
ある場合は、4人を対象にしか質的研究をされていないからと、
しかし該当の論文は4人に「絞り込んで」深く掘り下げて検証されていたり、
ある場合は、統計は相関ぐらいで良いという感じですと、
しかし、プロセスを進めて副査がはいると最低でもパス解析をしてもらわないと、と、
ある場合はとりあえず体裁を整えた実験で良いと思って提出したところ
修士のレベルに達していないと却下されたりと。
甘く見た態度で書いた論文はすぐにわかりますし、なめてるのかと思われかねません。
大学院は対外的にそのレベルがわかる情報にアクセスしやすいので、
大学のブランドを保つためにも評価には慎重な場合がほとんどです。
それと、仮に今まで合格ラインが低かったとしても、
今年もそうであるとは限りません。
実際ある大学は、ある年から赴任された教官の意向で、突然厳しくなったこともあります。
修士論文を書くからには、
自分で下の方に勝手に合格基準を設定することは
百害あって一利なし。
どうぞ、最初からなめてかからないように気を付けられてくださいね。
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