多くの大学院で9月から10月にかけて進捗状況を報告する中間報告会が開かれます。
色々厳しいコメントが飛ぶところもあり、本当に報告だけを聞くところもあり、ここでの発表内容で指導教官がきまるほど重要なところもあり、求められるレベルは様々な印象です。
パワーポイントなど視覚資料やポスター発表で報告するところも多々あり、また今、私共のところでも、この報告会の資料作成のサポートの真っ最中です。
そこで最近気づいたことをこのブログでメモ。
まだ考察や、場合によっては結果も出ていない進捗での発表会となるわけですが、うまく作成できない方々に共通している失敗ポイントがあります。
それは発表全体のストーリーや構成を考えずに作成し始めること。
気が焦るばかりにとりあえず作成をはじめられる方、あるいはもうストーリーが「できているつもり」で取り掛かられる方、こういった場合、いったい、何を言いたかったのかわからなくなったとか、スライドのつなぎが不自然で何を言いたいのかわからなくなったとか、何か表面的で浅い内容になってしまったとか、とにかく、行き詰って、ますます焦って、無駄に右往左往される方々が多々あります。
まずは急がば回れ。
スライドの構成を一度
「図」
に書いてみましょう。
「構成は出来上がっているつもり」であったけども、いざ、可視化してみようとすると全然描けない。
これは「つもり」であっただけで、実は全然できていなかったことを意味します。
それに気づくだけでも、まずは大きな一歩。
可視化ですが、これも文章で書くことも可視化ですが、私は「図」に描くことをお勧めします。
それも「フローチャート」様の図が私的にはお勧め。
それもラフな図。
文章で書くと表現とか細かなところを考えてしまったりして脱線しがちですが、ラフな図はいわば、頭の中の散らかっている内容を紙の上に整理整頓してく作業なので、文字を書くよりもずっと効率が良いと思うからです。
そんな中で、元となる論文の方向性や考察も洗練化されることがよく起こります。
発表用のスライドやポスターを作成されるときにはぜひ試してみてくださいね。