修士論文のサポートで時たま聞く言葉・・・
「うちの大学院のレベルはそれほど高くないんです。」
「修論の合格ラインはゆるいです。」
本当にそうですか???
そしてこういったことを言われるほとんどの人は
残念ながら一度修士論文で不合格になった方です。
そもそも何をもって緩いと判断されているか・・・疑問です。
ある場合は、一人のインタビューだけで書かれているからと、
しかし該当の論文は非常に重要な方へコンタクトを取ってインタビューされていたり、
ある場合は、4人を対象にしか質的研究をされていないからと、
しかし該当の論文は4人に「絞り込んで」深く掘り下げて検証されていたり、
ある場合は、統計は相関ぐらいで良いという感じですと、
しかし、プロセスを進めて副査がはいると最低でもパス解析をしてもらわないと、と、
ある場合はとりあえず体裁を整えた実験で良いと思って提出したところ
修士のレベルに達していないと却下されたりと。
甘く見た態度で書いた論文はすぐにわかりますし、なめてるのかと思われかねません。
大学院は対外的にそのレベルがわかる情報にアクセスしやすいので、
大学のブランドを保つためにも評価には慎重な場合がほとんどです。
それと、仮に今まで合格ラインが低かったとしても、
今年もそうであるとは限りません。
実際ある大学は、ある年から赴任された教官の意向で、突然厳しくなったこともあります。
修士論文を書くからには、
自分で下の方に勝手に合格基準を設定することは
百害あって一利なし。
どうぞ、最初からなめてかからないように気を付けられてくださいね。