歴史学という広い領域に入ると思うのですが、何らかのテーマや論点に沿ってその歴史を追う「~史学」といった学問の領域があります。
この領域でのサポートをさせていただくことが、偶然、これまでに3回あり、いずれも面白いテーマで、印象に残るご研究でした。
つい先日、その一つが完了したので、ちょっと思うところをメモしておきたいと思います。
当然、史料の収集が命で、たくさんの資料を探して読まなければなりません。
最近はインターネット上で Archiveがあり、16世紀ぐらいの資料も閲覧できるようで、驚きました。
代表的なサイトはInternet Archive “Wayback Machine”で、
このリンク先(上の文字にリンクを貼っています)で検索できます。
先日のテーマでは、現在に至る考え方がどのような変遷をもってきたのかを読み解いていくというご研究でしたが、その変遷でターニングポイントとなる時期、またターニングポイントとなる言及をされたキーパーソンを宝探しのように、見つけていきました。
また、単に、歴史上のポイント的な探索をするのでなく、その時代を取り巻いていた文化や環境も考察していかなければなりません。
歴史を単に追っていくならば事実を記載していくだけのように見えますが、
何らかの新しい視点や発見を入れなければならず、
そこに、独創性や新規性が求められるわけでその点は、学術論文の共通項ですね。
史料の確かさや解釈、
変遷の流れの捉え方に対する
論理的な説明で
信頼性を高める、といったことが、論文の評価基準に照らしあわされて読まれるわけで、求められるこれらの基準のポイントも共通項と思います。
また、指導教官によって考え方の違いはあるかもしれませんが、
論文構成はIMRD(Introduction/Method/Resut/Discussion)で書く、
これも共通項です。
ふと思ったことですが、研究者になるのではなくとも卒論や修論を描くことが求められるのは、
こういう思考の方法を身に着けるトレーニングなのかなと、改めて思った次第です。
今日は独り言っぽいブログになりました・・・(o^―^o)