世紀の大発見だったり、これまでの常識を覆すようなすごいこと…といった内容・・・
これはいわゆる大風呂敷ということです。
初学の方の初々しさで、新鮮ではあるのですが、よほどの実力がない限り、一足飛びには難しい。
それと同様に、「全世界に貢献する論文だ」といった方向で主張された論文も、そんなことはまず、ありえないし、そもそも、何に貢献するかのがポイントが絞れていない論文は今ひとつなことが多いです。
また、これまで培われてきた先行研究での知見を全否定するような内容も、なかなかそれができるぐらい論理的な主義主張を論拠を持って積み上げるのがそうそうできることではなく、結局は、論駁に応戦することができず、主張は弱くなってしまいます。
「論文はできるだけ小さくまとまっている方がよい」とよく言われます。
ポイントを絞って掘り下げて小さくまとめる、この方が強い主張を展開できて、力強い論文が書けるということを覚えておいてくださいね。