修士論文、卒業論文が不合格になり、次回は何としても合格したいということで、その段階からのサポートをお受けすることがこの時期よくあります。
よくお話を聞いて、なぜ不合格になったかから、考えていくのですが、
余分なことをやりすぎて、なおかつその詰めが甘い
という場合がよくあります。
先日も「インタビューを一人にしかしていなくで合格した人がいるのに、アンケートもしてインタビューも8人取った私がなぜ落とされたのか納得がいかない」」という方がおられました。
実際に不合格の理由について教官からフィードバックされたコメントをみると、そのひとつに、
「アンケート調査の結果を統計的分析もせずに恣意的に解釈している」、
というのがありました。
これではいくら苦労してアンケート調査をしても、意味がないどころか、かえってマイナス点をもらってしまいます。
インタビュー調査も分析のお作法にのっとっていなかったという問題がありました。
一例のインタビュー調査のみで合格した人の内容はわかりませんが、ひょっとしたら、何か特別な事例について掘り下げられた事例研究だったのかもしれません。
いずれにせよ、行ってみれば当たり前のことかもしれませんが、
量よりも質です。
さらには、せっかくやった調査や実験もその方法や分析が
学術的でなければ=科学的お作法にのっとっていなければ、点数がマイナスされ、
足を引っ張ります。
文字数もしかり。
だらだらと同じようなことの繰り返しや、ほとんどどこかで述べられていることを参考にした説明ばかりを加えても、あまり意味がありません。
文字数も多ければ多いほど良いということでなく、
Simple is BEST、量より質です。
当たり前のようなことですが、これから修士論文や卒業論文の研究計画を立てられる方は、このようなことにも注意されてくださいね。