お申し込みのお問い合わせの際に
ご研究の進捗をお聞きして、
現状の問題を指摘した時などに、
ほとんどの方は、こちらが恐縮するほど丁寧にお答えいただくのですが、
中には。
全否定されたとか、
この短い時間に何がわかるんだとか、
言われる方がおられます。
とても残念に思います。
大学院生としての研究は(おそらく研究者としての研究も)
不完全なものを完成へと作り上げて行く作業で、
当然、その中で、どこが不完全なのかの指摘も入り、
それらについてのディスカッションを経て
練り上げていきます。
問題を指摘されたことを
ネガティブにばかりとらえることは
建設的でありません。
よほども天才でないかぎり、
「私の研究はできているはずだ!」のスタンスからは、
良い研究は生まれ難い。
私共のサポートの話だけでなく。
大学院のゼミでも、
自分の研究の問題点を指摘されたら、
ネガティブに捉えるのでなく(凹むのでなく、また、気を悪くするのでなく)、
要は感情的に捉えずに、
なぜ問題なのか、
その改善に何をすれば良いか等等、
ディスカッションをして、
前に進むという姿勢を持たれてください。
以前にも書きましたが、
私は恩師から
「研究者は自分ができると思った時点で、終わってる。」と教わりました。
何度か、著名な先生方ともお話をする機会を得ましたが、
一線で活躍している先生方ほど、謙虚な方が多く、
反対に大御所のポジションに胡坐をかいている先生方ほど、
研究は終わっている方が多く、
ご自身でそれについて気付かれていない印象です。
大学院で頑張られている皆様もどうぞ、
問題点を指摘されたら、それを建設的な機会ととらえて
他の方々とディスカッションして、
また自分でも他の論文を読んで確かめるなどして
研究を高い次元へと昇華されて行ってくださいね。