一旦、提修士論文を提出された後で、他の教官の方々から、合格基準に達しない内容であると判断され、失格となるケースがあります。
基準に達していない論文は、大方の場合は提出前に指導教官が提出不可の判断をされます。
提出して、落ちたということは、ちょっと学生さんが気の毒に思います。
学生さんが、なんで~~~???という不合理なケースですね。
どこに不備があるかというのはケースバイケースで一括りにはできませんが、これまでの私どものところへ不合格になってから来られたケースを例に挙げるてみましょう。
◎先行研究の紹介のみに終わってる
先行研究を概観するレビュー研究というスタイルはあります。
しかし、その域には全く達していず、
単純に先行研究を羅列して紹介しただけで、終わっているもの
は、いくら上手な文章で書いていようと不合格です。
◎データは取ったはいいが、なんのためにとったのか、意味不明、説明ができない。
・データの種類が複数あるものの、
それぞれがどの様に関連しているのか
説明できないもの
・目的ととったデータが合致していないもの、
・まだ十分に検討されていない尺度や
評価基準でデータをとったため、
その分析ができないもの、
などがよくあるこのタイプです。
◎統計の手法が間違っているもの。
・相関係数を見ずに相関のの
有意水準だけ見てものを言ってるもの
・因子分析の手順を正確に踏んでないもの
・多重比較を行う手順の順番が
まちがっているもの
などが挙げられます。
中には親切な教官がおられ、統計のやり直しを手伝われる方もおられましたが、それにしても考察を再考していかないといけないので、抜本的な書き直しが必要となるケースです。
以上、およそ、この3タイプが、よくあるケースの様に思います。
特に初学の方に多い失敗です。
これから書かれるからは注意されてくださいね。