後半に向けて修論・卒論のラストスパートをかけるこの時期に多くなるご依頼があります。
「書けているところまでの論文を
指導教官に提出したら
見直し・再考を指摘された。
どこをどのように直せばいいのかわからないので
サポートをお願いしたい。」
「第1章の先行研究のところを書き上げて
みてもらっったけども
全面書き直しのダメ出しをもらった。
何が悪いのかわからないので
サポートしてもらいたい。」
というもの。
指導教官からの指摘はそれぞれ表現こそ違うものの、多くの場合が先行研究から目的、仮説へのストーリーが論理的でないという指摘です。
いわゆる、第1章の問題と背景に当たるところ。
たくさん先行研究もよんで頑張って書いたのにダメ出しがでた、量も書いたし、「たくさん」先行研究をあげたのになぜ???という悩みを持たれる方が多いのですが、そういった方の論文を読ませていただくと、往往にして、先行研究の羅列に終わっていることがほとんど。
さらに、これは本当に避けていただきたいのですが、先行研究の適当なところを切り貼りして貼り合わせただけにおわっているのもちらほら。
そもそも、その論文での目的や仮説を導くための先行研究の検証なのですから、それを自分の言葉で説明していかねばなりません。
ところが、自分の言葉がほとんどない場合が多い。
出典はあげられているのだけど、直接引用の「」がついていないのに、ほぼ原文のままの文章になっていたりします。
自分なりに変えたつもりであっても、使っている単語や表現がほぼ同じなのは自分の文章ではありません。
流暢な部分と十分に遂行されていない文章の違いは、研究になrテイル方が読めばすぐわかります。
また、間接引用にしても、延々と引っ張ってきて、結局何が言いたいのか、何が本研究と関連しているのかが明確でないものも問題。
基本の基として、第1章に当たる先行研究の概説を書かれたら、直接引用の部分、間接引用の部分を一度、マーカーで印をつけて見てください。
どれだけだマーカーがついたら多すぎるのかは一概には言えませんが、半分を超えていたら一度見直した方が良いかもしれません。7ー8割はまずがつくと思います。
また、以前にも書きましたが、盗用、剽窃に関しては、ここ数年の間に厳しい態度で臨む大学院が増えてきています。
この意味でも、先行研究を検討する第1章を書かれる際には注意をしてください。