この時期そろそろ論文作成も終盤にはいり、考察をまとめておられる方も多いかと思います。
私共の方でも12月に入ると個人指導、添削と論文の仕上げ段階に入り、さまざまな論文を読ませていただくのですが、そのような中、よくある失敗は「理論の飛躍」。
理論の飛躍‥というとなんだかかっこいい響きですが、さにあらず。
考察はあくまでも結論を考察するのであって、結論から導かれない(=結論と関係のない)考察は✕です。
すなわち、これが理論の飛躍。
書いているうちについつい暴走してしまうような感じでしょうか。
考察は論文のかなめの要。ここが滑ってしまうと、論文が空中分解してしまいかねない。
それと考察の後ろに来る「総合考察」や「結論」や「まとめ」といった最後の最後のところで
収束せずにまだ論じているような内容も空中分解です。
結果が出たら、それを手持ちの札として、どのように使っていくか、といった発想、いわゆる収束的思考で着地点を見極めてフィニッシュを飾ってくださいね。
今日はほかのスタッフからの添削ファイルの確認の日で、終わりの締めが甘いことを指摘されたいくつかの論文を拝見して、ふと思い立って記事を書きました。
12月に入りました。年末年始は何かとあわただしく、クリスマス前までにどれだけ進めるかが、カギとなってきます。
みなさん、がんばってくださいね。