社会人大学院生は様々
私たちのところの大学院生7割以上は、社会人大学院生の方です。
いわゆる大学の新卒で、すぐに大学院に入学されたかたではない方々。
その御経歴や目的は様々で、会社から学位をとることを認められて休職扱いで進学された方、教職や看護職につかれていてそれと並行して大学院にいかれる方、仕事をするうえで学位の取得によってメリットが得られる方、先の人生を考えて等主婦から目指される方、臨床心理士などの受験資格を得るために進学される方、研究職をめざすために進学される方等々・・・・
そのような方々のサポートでは、研究の内容のみならず、大学院生活に関連する悩み事や困りごとの相談もよく受けます。
もっとも多い悩み事・・・指導教官からの指導がない
その中で最も多い相談事が、指導教官からの指導がない、というもの。
大学院は自主的に学ぶところであって、受け身ではいけない・・・・といった意見を時々耳にしますが、これは正論であるけれども、指導が必要ではないということではありません。
おそらく、私たちのところへ問い合わせをされる時点で、そういう方々が多いだけで、現実は多数ではないと思いますが(そう信じたい・・)、指導がないというのは、社会人の方々にとっては、荒野にポツンと投げ出されたのも同じで、その心細さは想像するに余りあります。
とりあえず、進捗状況の報告をする。
メールを出してもなしのつぶてであったり、ゼミで発表してもだめだしされるばかりだと、心がへこむところですが、とにかく、そんなときは進捗状況をこまめに報告し、疑問点があれば、率直に聞いてみることが得策です。
一般常識と礼儀を身に着けてきた社会人としては、しつこく聞いては失礼かとか、何か自分が悪いことをしたのではないかとか、実力のない自分が悪いとか、考えがちです。
日常生活をするにおいて、そういう態度は重要ですけれども、大学院に行ったら、授業料を払っているのだから、教えてもらう権利がある、というぐらいの態度で臨んでちょうど良いように思います。
ともすると、提出の1か月前ぐらいに指導教官も焦りからか本気モード(?)がはいって、学生の方々が右往左往されるのを多々見てまいりました。
少なくともこういう事態は避けたいもの。
とにかく、研究をしている態度、指導を求めている態度を、気負いせず、どんどん、伝えていくこと、これが重要かなと思います。
現在、ちょうど卒論、修論の提出と口頭試問の時期です。
今年もまた、色々なケースがありました。根本的にこの問題が多いなーと思って今日はこのテーマについて書いてみました。
少し、忙しかったので、記事のアップを怠っていましたが、順次書き溜めていたことをまた書いていきますね。
今日のテーマがどなたかの参考になれば幸いです。