大学院の修論論述中の人は、そろそろ仕上げへの追い込み、計画中の方は発表会や倫理委員会の審査の準備、卒論の方は就活からそろそろ卒論へとシフトされる時期かと思います。
先日から、質問紙調査の作成段階の4名の方と、半構造化面接のリサーチクエスチョン検討中の3名の方を集中的にサポートしていました。
質問紙調査の方々は、目的を達成するためにどの尺度が妥当かといった選定に始まり、下位尺度の絞り込み、さらに場合によっては質問項目の取捨選択、オリジナル質問項目を付加すべきか、する場合はその妥当性の検討を行っているという段階です。
ここをしっかり押さえておかないと、何を見ているのやらわからない論文になってしまいます。
また、半構造化面接もしかり。
聞きたい質問を行き当たりばったりで聞いたら、ただの感想の羅列になるわけで、目的に沿って文字通り構造化された質問項目をきっちり構成しておかないと、これも、なんだか収拾のつかない事態になってしまいます。
量的と質的、手法としては全く異なりますが、データ収集のプロセスを検討する段階で、行き詰った時に風穴を開ける一つの方策があります。
それは、結果をシュミレーションすること。
シュミレーションにはいろいろなアプローチがありますが、私はゆるゆるシュミレーションでいいかなと思います。
コツが一つ。
それは図式化すること。
言い換えれば妄想モデル図を書いてみる。
全体像が十分に頭に入る前は、文章化してみても、なかなか俯瞰的にみることが難しい。
しかし、図にしてみると、何か欠けていると思われるところや、反対にアンバランスに膨らみすぎているところなどが見えやすいです。
量的研究では例えば、重回帰分析の結果からのパス図を、質的研究では例えば修正グランデッドセオリーの結果のモデル図を想定して書いてみる。
いわば、妄想シュミレーション(笑)。
がちがちに詰めて考えていくと折れてしまいますが、ゆるゆるで遊びを持たせて考えていくと、案外柔軟な発想も生まれるもの。
行き詰ったなーと思われたときは、ちょっと一呼吸おいて、妄想シュミレーションを考えてみてくださいね。
今日の記事がどなたかの参考になれば幸いです