修論の中間発表、大学院入試の研究計画書のサポートがピークを迎え、なかなか更新できず、今日は久しぶりの更新です。
研究計画で何をするかを決める段階で、青も何を見つけるためみ先行研究でこの点が研究されていない、ということを拾い出すことは一つの手段です。
しかし、ここで気をつけないといけないことがあります。
興味関心のある事柄で先行研究を探したけれども「見つからなかった」ことは、これまで行われてこなかったことと、イコールではないということ。
なぜ、見つからなかったか、考えられる原因は4種類。
一つは、本当に斬新だから。誰も思いつかなかった目の付け所だから見付からなかった。こういうテーマが見つかればベストです。ただ、なかなか、初学からそういう視点を持つことは、正直難しい。関心のあり分野での研究を重ねて、全体像を把握して初めてそういったテーマが見つかるかどうか….といった 難しさです。
二つ目は検索不足。おおかたの場合、思いつくテーマは誰かがやっていると言っても過言ではありません。ないぞ、と勢い込んで始めたはいいものの、途中で同じ研究を見つけて、慌てて修正して、二番煎じになってしまう場合もあります。
三つ目はあまりにやっても意味がないから、誰もやっていないということ。晴れの日は雨が降らないという仮説を実証します….みたいなこと。あるいは効果研究で、学習効果が10日で出るという思い込みの前提で突っ走ってしまうようなこと。。これは極端ですが、文章で書くとわかりきったことのようですが、案外この失敗をやってしまいやすい。
四つ目は、非常に重要なテーマではあるのだけど、誰もうまく結果が出せず、結果的に論文として日の目を見ていないテーマであること。ある心理実験について、某大学の教授にある心理実験のてーまについて、なぜこのテーマの研究がないのか不思議だとお話ししたところ、「誰もやっていないのでなく、結果の出ない研究が死屍累々と続いているということです。」よ言われたことがあります。ただ、このタイプのテーマはやる価値は大です。が、現実的に考えて、かける費用と時間とのバランスを考えざるをえないのかなと思います。
以上、最近修論・卒論の研究計画をサポートする中で、ふと、気づいたことを書きました。
どなたかのご参考になれば、幸いです。