志望する教官やその研究室が獲得している競争的研究費・科研費を一例に
*** 競争的研究費の獲得 ***
今日は、よくある質問の中から、研究室選びの一つの指標についてお話したいと思います。
当然、指導教官との相性は大切なポイントなのですが、それは主観的な問題でもあるので、 客観的なデータに基づく指標、すなわち教授の業績について考えてみたいと思います。
一般的に活気のある研究室が研究も活発であるようで、その活気を知る1つの場とメータは「研究費」だと思います。
大量の郵送調査やfMRIなどの機会を使った実験などは通常個人のお金では無理です。 活気のある研究室は研究資金も潤沢です。研究費は大学から大学院生の一人についてくらか支給されていますが、活気のある研究室はそれ以外に、競争的資金を獲得しています。 これは、研究計画を財団などの資金を投入してくれるところに提出して、選考という競争を経て、研究費獲得を目指すというの後に獲得されます。
代表的なものには科学研究費(科研費)があります。 このようは競争的資金の研究費が入ると、たとえばそれに関連する研究をするということでであれば、、学会への交通費がその研究費から補われたり、調査や実験のの費用もまかなわれたりします。
反対にこういった研究費が潤沢でない研究室では、研究の幅もおのずとせまくなり、また、個人的費用も活気のある研究室よりも負担が多くなって、結果、アルバイトをして研究する時間も減るなど、負のスパイラルに入ってしまう場合も少なくありません。
各々の科研費は公開されていますので以下を参照下さい。
http://seika.nii.ac.jp/
一例ですが、研究大学で名高い某K大学で、認知行動系の心理学関連の専攻がありますが、3人の教授のうち、2人は多くの科学研究費を獲得されていますが、1人の教授は0です。大学の知名度と、各々の教官の研究の質は必ずしもマッチングしていません。
研究室を選ばれる時、とくに大学で研究をされたい時は、このようなことも考慮されたほうが良いですね。