実験に必要な対象者数
実験は繊細な数量的分析を行うので、 実験モデルが適切であるならば、 被験者数は多いほどよりクリアな結果を得やすいです。
また、試行数も多い方が結果を得やすいです。
しかし、試行するのは人間ですから 被験者が疲労しない適切な数を考えることが必要で、
むやみに多ければ多いほど良いというわけではありません。
また、他の制約、例えば、通常、実験を行う日時と場所を設定する必要があり、
年齢や学歴など 被験者のバックグラウンドの統制も配慮しなければなりません。
私たちの経験から、大雑把に、参考となる数を紹介しますと、 統制群の被験者も含めて、 およそ30-50人前後が多いです。
少ない例では、15人という場合もありました。 これは、時間の制約などもあり、非常に厳しい実験となりました。
無効データが出る可能性も考慮して
質問紙調査で、記載不備などで 無効データが出たように、 実験でも無効データがでる場合があります。
よくあるパターンは教示がちゃんと被験者に伝わってなかった場合。
これは、とてももったいないので、 確実に教示が理解されるように、 予備実験なども含めて十分に検討しておかないといけません。
また、被験者が実験者の望む結果を推測して意識的に反応を操作したり、
丁寧に時間をかけすぎて答えた場合などは、
大きく外れた数値になることが多いです。
実験の意図は通常巧みに隠されており、 被験者が善意で推測してくれた意図はおおかたの場合、ずれています。
実験のような繊細な数的研究も被験者の収集には大変労力をようするものであり、
スケジュールを立てられる際には 十分に気をつけられてくださいね。