実質的には1年前後
*** 想像以上に忙しい ***
時々、修士論文のスケジュールについて質問があります。
そこで、ここでは一般的なスケジュールを紹介したいと思います。 修士課程は2年間です。
入試の際に研究計画書をほとんどの場合は提出していますので入学当初には多くの方は、おおよその方向性はお持ちかと思います。
しかし、実際に具体的な研究をはじめると、あいまいな計画をより現実的に詰めていくことが求められます。
すなわち、先行研究の検討から論拠をもった仮説をたて、現実的な計画を立てていかなければなりません。
場合によっては英語の原著も読まねばなりません。 また、修士1回生の時は、講義も多くありそこで果たされるレポートや
レジュメもまとめていかなければなりません。
そのうちに、夏が過ぎて、修士論文についての最初の発表会がやってきます。
これは、学校にもよりますが、およそ入学年度以内に、修士論文のテーマ発表会のような機会が設けられる場合が多いです。
ですから、12月にテーマ発表がある場合、実際的には4ヶ月ぐらいしか期間がありません。
うまく進んでいれば、この時に実験なり調査なりの経過報告ができますが、この時期にはまだ試行錯誤中で、
方向性と方法の発表をされる方が多いようです。
2回生になって、春―夏の時期には、具体的に計画が進行していることが必要です。
また、夏ごろに中間発表が設けられる場合があります。
その後、データが集まったら、分析・考察を行い秋から冬にかけて論文を書くという作業にはいります。
最終的な論文の提出は1-2月ごろの場合が多いです。
提出後は、その論文についてオープンの質疑応答が行われ、それでパスして合格です。
修士論文の研究が行える時間はおよそ1年あるかないかといった感じではないでしょうか。
これは、研究計画を立てる時にも重要で、研究計画を考えられる場合も、現実的に1年間で完成できる計画を考えないと
いけないということになります。
以上はは、あくまでも一般的な場合ですので、詳細は各々が所属されている大学院の学生便覧などで確かめてくださいね。