指導教官から論文指導がない
修士論文・卒業論文について、指導教官が指導してくれない、どうすれば良いですか。 この質問は、修士論文や卒業論文を書いている人から 私たちに本当に多く相談される事項です。提出日が迫ってくるし、指導はしないと「明言」されるし…….どうしたら良いでしょう….. 電話口から悲壮感漂う声で、私たちのところへサポートを求めてこられます。場合によっては、精神的に不健康になったり、またある人はアカデミックハラスメントだと憤慨されたり、 このような状況は決して珍しいことではなく、大学・大学院の指導に第三者的なチェックが為されないシステムそのものに問題があるのでしょう。
研究は粛々淡々と、あるいは眈々と。
このような状況で騒いでも事なかれ主義のシステムではますます孤立を深める可能性が高く、得策ではありません。 粛々淡々と研究を進め、とにかく書き上げる。 これに接することに限ります。 リラックスを上手にしながら心の平静のバランス保ちに進んで行く。 特別な方策ではなく、当たり前のことのように聞こえますが、 このような状況に陥った際に、この状況が珍しいことではなくよくあることを知っておく。 そして、 情動に振り回されることの馬鹿らしさを知って、研究に集中することが一番よう方策であるという、一見、あたりなことを再認識することは重要です。 この記事を読んだある方々は 「はぁ???何のこっちゃ?」とか 、「自主的に学んでこそ大学(大学院)生だろう。」 と思われるかもしれません。 そういった方は、恵まれた方です。です。 「自主的」にアクションをおこす以前の、授業料を払っているのに指導がないと言った段階で 戸惑われている方も多いという現実は、なんとか改革があって叱るべきと思いますが、当の本人の方々は、繰り返しになりますが、とにかく粛々「眈々」と研究を進められてください。