有効性とは、一般的には色々な意味でつかわれますが、論文を各支店では、その論文がどれほど該当する学術領域の発展・応用に役立つかどうか、 貢献するかという視点から評価されることを意味します。
さらにその学術領域の発展でなく、医学、教育、経済、産業などを通じて間接的にでも社会の発展に寄与することを論拠を挙げて説明できれば評価のポイントがあがります。
この有効性で陥りやすい失敗は、無難な社会貢献だけをなんとなく述べたり、あるいは大きなことを言い過ぎて上滑りな言葉の羅列か論理の飛躍に終わったりすること。いわゆる大風呂敷を広げすぎないよう注意してください。
有効性はどのように主張すれば良いのか、その効果的な主張の仕方をまとめてみます。
・何に対してど のように役に立つのかを明確に示すこと:
その学術分野でどれほど役に立つかを提案しつつ述べることが重要です。
あるいは、方法や尺度など既存のものに新しい事柄を主張する場合は、それが他のものと比較してどれぐらい有効性が高いかを説明していく必要があります
・部分的に擦れていることでもOK:
総合的に優れていることが示せれば、最も評価が高いですが、これはなかなか難しい。部分的にでも示せれば有効性は評価されます。
・応用の可能性を述べること:
別の事柄に応用可能であることも有効性として認められます。
・最後に、当然ながら、有効であるというエビデンスを示すことは必須で
まとめると、有効性として求められることは、
・論文で指摘している内容が、目的としている社会的事項やり科学的事項に役立つこと
・なぜこの研究が必要なのかを先行研究を押さえつつ背景として説明し、その必要性に対して効果があることをエビデンスをあげて論述すること
ということです。
最後に、時々総合考察で書く、社会への貢献云々で有効性を示せたと考える人がいますが、この部分は、ある種お約束事のようなことで、ここで書いた所の有効性とは別物という認識で書かれ方が間違いがないと 思います。